米国ETFをお勧めする理由
アメリカ合衆国は、人口の増加や流入も続いており、2050年には人口が4億人を超えると予想され、まだ今後半世紀は成長すると見込まれています。
コロナウイルスによる不安から経済停滞が起こり、2020年3月に世界同時株安が生じています。
株安によって、一時期は年間利回りが6%を超えるETFがありましたが、現在でも5%の運用利回りを確保しているETFが多くあります。
※あくまでもお勧めであり、運用の結果、必ず儲かるものではありません。投資は自己の責任で行って下さい。
米国経済指標
2021年9月末、ダウが高値を更新し、原油価格が75ドルへ上昇をしました。 消費者物価指数が5%を超えており、金利の引き上げ時期が2022年にも実施される状況となっています。
2022年9月、FRBの政策金利引き上げに伴い、国債利回りは上昇しましたが、ドル高が続いています。
2024年9月、FRBの政策金利引き下げに伴い、国債利回りが下落し、ドル安傾向となっています。
NYダウ平均 | 10年国債利回り(US) | 円/US$ | 原油先物(WTI) | |
2019年9月末 | 26,916 | 1.668% | 108.08円 | 54.07 |
2020年3月末 | 21,917 | 0.668% | 107.54円 | 20.48 |
2020年9月末 | 27,781 | 0.686% | 105.45円 | 40.22 |
2021年3月末 | 32,981 | 1.744% | 110.70円 | 59.16 |
2021年9月末 | 33,843 | 1.492% | 111.27円 | 75.03 |
2022年3月末 | 34,677 | 2.345% | 121.66円 | 100.28 |
2022年9月末 | 28,730 | 3.829% | 144.75円 | 79.70 |
2023年3月末 | 33,273 | 3.473% | 132.79円 | 77.75 |
2023年9月末 | 33,507 | 4.579% | 149.35円 | 90.79 |
2024年3月末 | 39,807 | 4.210% | 151.38円 | 83.19 |
2024年9月末 | 42,300 | 3.787% | 143.62円 | 68.17 |
2025年3月末 | 41,600 | 4.223% | 149.47円 | 71.04 |
NYダウ平均 | 10年国債利回り(US) | 円/US$ | 原油先物(WTI) |
なぜETFがいいのか
ETFとは、証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託で、 「Exchange Traded Funds」の頭文字をとり ETF と呼ばれています。
将来性のある会社や配当の高い会社の株式を購入して、成長を楽しむ事も一つですが、ETFであれば目的別に幅広い銘柄を保有するため、投資のリスク分散を図ることができます。
米国ETFのデメリット
① 為替の影響を受けます。ETFの価格が増加しても、購入時より為替が円高に進むとETFの売却時に損失が生じます。
② 株式、不動産、債券など日々価格が変動しているため、ETFの売却時に価格が下落していると損失が生じます。
高配当の米国ETF
アメリカ合衆国のETFには様々な種類があり、ここでは、年4%程の高利回りである、(債券、株式、REIT)をご紹介します。
ETF(株式)タイプのおすすめ銘柄
SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式 ETF)
S&P500(ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出したもので、外国籍の法人は含まない)のうち高配当銘柄の78社に投資したETFです。
○決算月は、年4回(3,6,9,12月)
○経費率は、0.07%
S P Y D | 株価(US$) | 分配利回り(年率) | 1年前株価増減率 | 3年前株価増減率 |
2020年3月末 | 24.60 | 7.32% | -34.99% | |
2021年3月末 | 38.50 | 4.86% | 56.50% | |
2022年3月末 | 43.95 | 3.56% | 14.16% | 16.15% |
2023年3月末 | 38.00 | 4.52% | -13.54% | 54.47% |
2024年3月末 | 40.71 | 4.45% | 7.13% | 5.74% |
2025年3月末 | 44.26 | 4.315% | 8.72% | 0.71% |
SDIV(グローバルX スーパーディビデンド世界株式ETF)
時価総額規模のグローバル株式を保有し、配当利回りが世界(米国、南アフリカ、ロシア、中国、香港、英国、オーストラリアなど)で上位100社の企業に投資するETFです。
○決算月は、年12回(毎月)
○経費率は、0.59%
S D I V | 株価(US$) | 分配利回り(年率) | 1年前株価増減率 | 3年前株価増減率 |
2020年3月末 | 27.96 | 14.35% | -48.76% | |
2021年3月末 | 41.70 | 6.78% | 49.14% | |
2022年3月末 | 34.38 | 10.06% | -17.55% | -37.00% |
2023年3月末 | 23.04 | 14.08% | -32.98% | -17.60% |
2024年3月末 | 21.65 | 11.61% | -6.03% | -48.08% |
2025年3月末 | 20.97 | 11.03% | -3.14% | -39.01% |
VIG(バンガード米国増配株式ETF)
米国の大型・中型株を保有し、NASDAQ USブロード・ディビデンド・アチーバーズ・インデックスの派生インデックスであり、10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されおり、約300社に投資したETFです。
○決算月は、年4回(3,6,9,12月)
○経費率は、0.06%
VIG | 株価(US$) | 分配利回り(年率) | 1年前株価増減率 | 3年前株価増減率 |
2020年3月末 | 103.39 | 2.029% | -5.70% | |
2021年3月末 | 147.08 | 1.588% | 42.26% | |
2022年3月末 | 162.16 | 1.752% | 10.25% | 47.90% |
2023年3月末 | 154.01 | 1.966% | -5.03% | 48.96% |
2024年3月末 | 182.61 | 1.768% | 18.57% | 24.16% |
2025年3月末 | 193.99 | 1.829% | 6.23% | 19.63% |
QYLD(グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF)
カバード・コール戦略で利益を生み出そうとするもので、ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却するETFです。
日本の東証へ上場(2022年9月30日)
略称は、「GXNDXカバコ」。銘柄コードは、「2865」
○決算月は、年12回(毎月)
○経費率は、0.60%
QYLD | 株価(US$) | 分配利回り(年率) | 1年前株価増減率 | 3年前株価増減率 |
2020年3月末 | 19.27 | 12.11% | -15.11% | |
2021年3月末 | 22.57 | 11.58% | 17.13% | |
2022年3月末 | 20.97 | 13.25% | -7.09% | -7.62% |
2023年3月末 | 17.15 | 12.12% | -18.22% | -11.00% |
2024年3月末 | 17.91 | 11.56% | 4.43% | -20.65% |
2025年3月末 | 16.63 | 13.62% | -7.15% | -20.70% |
ETF(債券)タイプのおすすめ銘柄
投資不適格の債権(S&PはBB⁺以下、Moody’sはBa1以下)は、信用度が低く債務不履行になるリスクがある国債や社債をいい、一般的にジャンク債やハイイールド債と呼ばれています。
これらの債権をETFとして投資をすることにより、債務不履行のリスクが分散されるメリットがありますが、不況時には、債務返済不能の会社が多く発生するおそれがあるため、投資適格債権のETFより価格が下落しやすいと言えます。
債務不履行のリスクが高い代わりに分配金利回りは高く、運用の一部に組み入れることをお勧めします。
JNK(SPDRブルームバーグ・バークレイズハイイールド債券ETF)
平均以上の流動性を有する米ドル建てのハイ・イールド社債に投資するETFです。
約1,200の組入れを行い、債券の平均残存年数は4.8年ほどです。債券の下落傾向が続くと基準価格の下落が生じる恐れがあります。
○決算月は、年12回(毎月)
○経費率は、0.40%
J N K | 株価(US$) | 分配利回り(年率) | 1年前株価増減率 | 3年前株価増減率 |
2020年3月末 | 94.74 | 6.18% | -12.20% | |
2021年3月末 | 108.80 | 4.91% | 14.84% | |
2022年3月末 | 102.50 | 4.51% | -5.79% | -5.01% |
2023年3月末 | 92.82 | 6.15% | -9.44% | -2.03% |
2024年3月末 | 95.20 | 6.48% | 2.56% | -12.50% |
2025年3月末 | 95.30 | 6.66% | 0.11% | -7.02% |
HYG(iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド債券ETF)
平均以上の流動性を有する米ドル建てのハイ・イールド社債に投資するETFです。
約1,300の組入れを行い、債券の平均残存年数は3.95年です。
○決算月は、年12回(毎月)
○経費率は、0.49%
H Y G | 株価(US$) | 分配利回り(年率) | 1年前株価増減率 | 3年前株価増減率 |
2020年3月末 | 77.07 | 5.67% | -10.87% | |
2021年3月末 | 87.18 | 4.64% | 13.12% | |
2022年3月末 | 82.29 | 4.28% | -5.61% | -4.83% |
2023年3月末 | 75.55 | 5.45% | -8.19% | -1.97% |
2024年3月末 | 77.73 | 5.79% | 2.89% | -10.84% |
2025年3月末 | 78.89 | 5.86% | 1.49% | -4.13% |
TIP( iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF)
米国のインフレ連動国債(99.9%)で構成される指数と同等の投資成果を目指しています。
金利上昇時や物価が上昇している時は、分配金が多くなる傾向があります。
債券の平均残存年数は、7年と長期です。
米国債へ投資しているため、コロナショック時にも株価が下落していません。
○決算月は、年12回(毎月)
○経費率は、0.18%
TIP | 株価(US$) | 分配利回り(年率) | 1年前株価増減率 | 3年前株価増減率 |
2020年3月末 | 117.92 | 1.99% | 4.29% | |
2021年3月末 | 125.50 | 1.18% | 6.43% | |
2022年3月末 | 124.57 | 5.37% | -0.74% | 10.17% |
2023年3月末 | 110.25 | 5.50% | -11.50% | -6.50% |
2024年3月末 | 107.41 | 2.67% | -2.58% | -14.41% |
2025年3月末 | 111.09 | 3.00% | 3.43% | -10.82% |
ETF(REIT)タイプのおすすめ銘柄
REIT(Real Estate Investment Trust)とは、多くの投資家の資金を集めて、オフィスビルや商業施設、住宅などの不動産を取得し、運用する不動産投資信託のことです。
REITは、所有する収益不動産からの賃貸収入や売却により生じた収益を、投資家へ分配を行います。不動産を直接所有するのに比べてREITへの投資は、少ない資金から複数への投資が可能となり、維持管理等を任せることが出来ます。
REITは、証券取引所で売買されるため、価格は日々上下しますが、換金性が高いという特徴があります。
SRET(グローバル・X・スーパーディビデンド世界リート)
配当利回りの高い世界30銘柄の上場REITに投資し、ソラクティブ・グローバル・スーパーディビィデンド・REITインデックスに連動することを目指している。
○決算月は、年12回(毎月)
○経費率は、0.58%
S R E T | 株価(US$) | 分配利回り(年率) | 1年前株価増減率 | 3年前株価増減率 |
2020年3月末 | 19.71 | 16.18% | -56.26% | |
2021年3月末 | 28.62 | 7.13% | 45.21% | |
2022年3月末 | 27.57 | 6.52% | -3.67% | -38.81% |
2023年3月末 | 21.77 | 8.10% | -21.04% | 10.45% |
2024年3月末 | 20.44 | 7.70% | -6.11% | -28.58% |
2025年3月末 | 21.20 | 8.40% | 3.72% | -23.10% |
米国ETFの投資ができる証券会社
証券会社に口座を開設して、海外株式の取り扱い申し込みを行います。今では、多くの証券会社がアメリカのETFを扱っています。銘柄によっては購入できない場合がありますので、事前に確認して下さい。
おすすめする証券会社
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
コメント